夏期の播磨灘におけるChattonella赤潮の発生と海洋細菌の挙動

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タイトル別名
  • Occurrence of Chattonella red tide and distribution of marine bacteria in Harima-Nada of the Seto Inland Sea in summer
  • カキ ノ ハリマナダ ニ オケル Chattonella アカシオ ノ ハッセイ ト カイヨウ サイキン ノ キョドウ

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抄録

瀬戸内海播磨灘において夏期の細菌の分布を調べ,有害赤潮ラフィド藻Chattonella spp. の変動と細菌数の変動の関係を検討した。総細菌数は通常の沿岸域において観察される範囲の値(10 6~10 7細胞mL-1を示した。Chattonella spp. は表層において細胞数で最大値を示した後に翌週には赤潮が崩壊した。それを追いかける様に総細菌数は翌週の中層で最大値を示した。これは,殺藻細菌の殺藻作用によると想定されるChattonella spp. の赤潮崩壊の結果生じた有機物が,従属栄養細菌に利用され細菌数が増加した結果であると考えられた。

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