小ギクつぼみ期収穫切り花の開花処理における処理液の組成が開花および品質に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of composition of treatment solution on flowering and quality in flowering treatment of cut small-flowered chrysanthemum harvested at the bud stage
  • ショウギクツボミ キ シュウカク キリバナ ノ カイカ ショリ ニ オケル ショリエキ ノ ソセイ ガ カイカ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

小ギクつぼみ期収穫切り花の開花処理における処理液の組成について検討した。1 ‘金の祝'に対して,3~5%のショ糖溶液を吸収させたところ,ショ糖無しに比べて,頭花の開花および舌状花の発色が促進された。2 ‘みのる'および‘銀星'において,処理液に0.03%の界面活性剤(ポリオキシエチレン脂肪酸エステル+ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル+ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム)を添加することにより,無添加に比べて,処理液の吸収が促進され,新鮮重が増加した。3 3%のショ糖溶液に0.03mMのチオ硫酸銀錯体(STS)を混用することにより,ショ糖単用に比べて,'川風'の葉の黄変が抑制された。4 6品種のつぼみ期収穫切り花を用いて,ショ糖(3%)+界面活性剤(0.03%)+STS(0.03mM)+8-ヒドロキシキノリン硫酸塩(8-HQS)(200ppm)の組成の処理液とし,気温が25℃,PPFDが12μmol・m-2・s-1,日長が12時間の環境条件で開花処理したところ,すべての品種において,ほ場で自然開花させた開花期収穫切り花と同等の品質で開花させることが可能であった。

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