冷水病に強い人工産アユ種苗の開発 : 異なる冷水病菌株の感染に対する2種類の耐病種苗の耐性の比較

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タイトル別名
  • Development of resistant strains to an infection cold-water disease by using selective breeding in ayu (Plecoglossus altivelis altivelis) : Comparison of resistance to different isolates of Flavobacterium psychrophilum between two resistant strains in ayu
  • ヒヤミズビョウ ニ ツヨイ ジンコウサン アユ シュビョウ ノ カイハツ : コトナル ヒヤミズ ビョウキンカブ ノ カンセン ニ タイスル 2シュルイ ノ タイビョウ シュビョウ ノ タイセイ ノ ヒカク

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抄録

1. 冷水病耐性アユ種苗(新規系)を用いた実用化試験で冷水病による想定を超えた死亡が認められた。その原因を究明するため、当研究所で選抜育種に用いてきた冷水病菌株(研究所株)と養魚場で発生した冷水病菌株群(養魚場株群)を用いて、2種類のアユ種苗(海産系、新規系)で実験感染を行った。2. 海産系に研究所株を感染させた場合の実験終了時の平均生残率は97.5%、海産系に養魚場株群を感染させた場合のそれは97.5%であり、海産系はいずれの冷水病菌株に対しても高い耐性を示した。3. 新規系に研究所株を感染させた場合の実験終了時の平均生残率は87.5%、新規系に養魚場株群を感染させた場合のそれは40.0%であり、新規系は研究所株に対して高い耐性を持つものの、養魚場株群に対しては充分な耐性を示さなかった。4. 冷水病感染実験終了時の平均体重、補正増重量、補正飼料効率を種苗間で比較したところ、冷水病耐性の高い海産系は新規系に比べて、終了時の平均体重が大きく、補正増重量が多く、補正飼料効率が高いことが示された。

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