簡易なネット被覆によるブルーベリーの害虫対策

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タイトル別名
  • A simple method of net covering to protect blueberries from harmful insects
  • カンイ ナ ネット ヒフク ニ ヨル ブルーベリー ノ ガイチュウ タイサク

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説明

ブルーベリーの栽培において、被害をもたらす害虫の種類を栽培農家にアンケート調査するとともに、山口市でブルーベリーに寄生する害虫を調査した。その結果、ヒロヘリアオイラガが最も重大な害虫であった。そこで、農薬を使用せずヒロヘリアオイラガを防除する方法として、防虫ネットによる被覆方法の試験を行った。ヒロヘリアオイラガは防虫ネットの4mm目合いで通過できなかった。ネット被覆時期を決定するため、ヒロヘリアオイラガの発生消長、越冬繭の羽化時期を、ツバチの訪花時期を調査した。ネットを被覆する時期は、ヒロヘリアオイラガの羽化が始まる5月20日以前、かつミツバチの受粉が終わる5月10日頃が最適であった。そこで、2012年、ほ場において、4mmネット被覆による防除効果について試験した。その結果、ヒロヘリアオイラガはブルーベリー園に全く侵入できず、被害の発生を防止することができた。さらに、アーチ型のパイプをワイヤーで連結し、簡易にネットを張る方法を考案した。この方法では、ネットの展張は2a・2人で7時間程度で可能であり、資材費は、従来の防鳥ネット被覆より安価であった。

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