緬羊体内におけるSarcocystis arieticanisの発育

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タイトル別名
  • Development of Sarcocystis arieticanis in sheep
  • メンヨウ タイナイ ニ オケル Sarcocystis arieticanis ノ ハツイク

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抄録

犬の糞便から採取後3カ月保存したSarcocystis arieticanisのスポロシスト1×10 4個を8頭の緬羊に経口投与した。投与後,15,30,50,70および90日目にと殺し緬羊体内におけるS. arieticanisの発育を生鮮および組織標本について経時的に観察した。投与後15日目の剖検例では,腸間膜および腸間膜リンパ節に初代シゾントがみられた。投与後30日目の剖検例では,第2代シゾントが全身の小血管内皮細胞にみられた。シストが筋肉内に出現するのは投与後30日目からであった。投与後30日目のシスト内には多数のメトロサイトが存在していた。30-90日目のシストは壁が薄く,毛状の絨毛突起を有していた。シスト内にブラディゾイトが認められるのは投与後50日目以降であった。シストの成熟期間は約70日で,感染羊の骨格筋を子犬に投与した実験によりスポロシストの排泄が確認された。

収録刊行物

  • 動物の原虫病

    動物の原虫病 28 (1), 36-40, 2013-12

    相模原 : 日本動物原虫病学会

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