イチゴ新品種「千葉S4号」の育成とその特性

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タイトル別名
  • New strawberry cultivar 'Chiba S4'
  • イチゴ シン ヒンシュ 「 チバ S4ゴウ 」 ノ イクセイ ト ソノ トクセイ

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抄録

千葉県の産地に適し,大果で上物率が高く,良食味で,促成栽培に適したイチゴ新品種「千葉S4号」を育成した。この品種の特性は以下のとおりである。1. 9月20日頃に定植する作型では,開花始は11月中旬,収穫始は12月下旬である。2. 3月までの収量は「とちおとめ」と同程度であり,果実の大きさは平均果重約20gの大果である。20g以上の果実の割合が「とちおとめ」より高く,小果が少ないため収穫・パック詰め作業効率が良く省力的である。3. 平均Brixは10を上回り,程よい酸味とのバランスが取れた良食味である。形はきれいな円錐形で,果皮色は濃赤色である。4. うどんこ病には「とちおとめ」と同等以上の強さをもち,農薬の散布回数を減らすことが期待できる。

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