トウガン(Benincasa hispida (Thunb. ) Cogn. )で初めて確認された奇形果(仮称: スジ果)の発生

書誌事項

タイトル別名
  • First report of malformed fruit on wax gourds (Benincasa hispida (Thunb.) Cogn.)
  • トウガン(Benincasa hispida (Thunb.) Cogn.)デ ハジメテ カクニン サレタ キケイカ(カショウ : スジカ)ノ ハッセイ

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説明

2010年12月に沖縄県宮古島地域の複数の施設トウガンにおいて,果実表面に垂直方向にくぼみをともなったスジが複数本形成される奇形果が多発生した。トウガン施設における奇形果の発生は初確認であることから,本症状をスジ果(striped fruits)と呼称することを提案する。著者らは,2010年12月から2011年5月にかけてトウガン15圃場における奇形果の発生状況の推移を調査した。奇形果の発生は,2010年12月は15圃場すべてで,2011年1月は6圃場で確認された。圃場あたりの奇形果の発生率は,2010年12月は47.7±20.8%(平均値±SD),2011年の1月は1.5±2.5%であった。しかし,2月から栽培が終了する5月はほとんど確認されなかった。今回の宮古島のトウガンにおける奇形果の一時的な多発生の要因は,気象的要因,とくに定植直後の10月から11月にかけての生育初期における日照不足が影響した可能性が高い。

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