イカ塩辛微生物相の解析におけるT-RFLP法の利用

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  • Utilization of T-RFLP method for microflora analysis of squid shiokara

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抄録

イカ塩辛中の微生物相解析のための技術開発を目的に、T-RFLP法の塩辛試料への利用について検討を行った。その結果、塩辛1g当たり数十から数百個の微生物を検出可能であり、菌数の低いイカ塩辛の微生物相解析に利用可能な手法と考えられた。また本手法を用いて市販のイカ塩辛製品3点の微生物相を解析した結果、塩辛中に良く見られるTetragenococcus属、Staphylococcus属、Kocuria属と推定された。一方、データベースの菌種に該当しないピークも検出されており、原因究明については今後の課題である。まだ改良の余地はあるものの、本研究において、T-RFLP法によるイカ塩辛の微生物相解析に関する基礎的な条件は構築できたと考えている。

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