Development of a new apple cultivar 'Aizuakane'

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  • リンゴ新品種「会津あかね」の育成
  • リンゴ シン ヒンシュ 「 アイズアカネ 」 ノ イクセイ

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Abstract

(1) 「会津あかね」は「ふじ」と「紅玉」の交雑実生から選抜した福島県オリジナル品種である。2013年12月に「会津あかね」として品種登録申請した。(2) 収穫時期は10月上~中旬で「陽光」と比較しやや早いかほぼ同時期である。着色は良好で濃い赤色を呈する。果実重は原木では280g程度、JM7台では340g程度である。糖度は原木が15.6°Brix、JM7台は14.8°Brixであり、「陽光」と同等かそれ以上と甘味が強く、リンゴ酸は原木で0.33g/100mL、JM7台で0.24g/100mLといずれも「陽光」より低酸で食味は良好である。また、独特の芳香を有している。(3) リンゴ生産者、関係機関・団体等をパネリストとした官能検査では、「陽光」と比較して外観、着色、香りがプラスの評価であった。(4) PCR分析から、S遺伝子型はS1S7と特定され、当県の主力品種である「ふじ」(S1S9)、「つがる」(S3S7)、「陽光」(S3S9)と交配親和性が有り、受粉樹として利用可能である。(5) 栽培上の特性として、側枝の枝垂れが予測されることから、適正着果量に留意し、幼木~若木期に主枝・亜主枝候補枝に切り返しを適宜加えて下垂しすぎないよう注意する。

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