クライオトップを用いて超急速ガラス化保存したウシ性判別胚の直接移植の可能性

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タイトル別名
  • Possibility of direct transfer for bovine biopsied embryos vitrificated with ultra-rapid cooling and minimum volume technique
  • クライオトップ オ モチイテ チョウキュウソク ガラスカ ホゾン シタ ウシセイ ハンベツハイ ノ チョクセツ イショク ノ カノウセイ

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クライオトップを用いた超急速ガラス化法で保存したウシ性判別胚を農家の庭先で直接移植する方法を確立するため、希釈液の基礎媒液及び添加するSucrose(Suc)濃度、希釈液での保持時間が融解後のバイオプシー胚の生存性および受胎性に及ぼす影響を検討するとともに、農家に庭先での直接移植による受胎性も検討した。1 希釈液の基礎媒液にTCM199とPBSを用いて希釈融解後の生存率、受胎率を比較したが差はなく、TCM199の代わりにPBSが利用できることが明らかになった。2 希釈液に添加するSuc濃度を0.5Mと0.2Mで比較したところ、生存率、受胎率に差がなく、Suc濃度を0.2Mに下げても問題はなかった。3 0.2MSucを添加した希釈液で保持できる時間を検討した結果、30分間保持しても生存性に影響はなかった。4 クライオトップ法で保存したバイオプシー胚をストロー内希釈後農家に庭先で直接移植した結果、融解後生存性を確認して移植を行った場合と同等の受胎率が得られた。以上のことから、0.2MSucを含む20%CS加PBSを希釈液に用いて、クライオトップ法で保存したバイオプシー胚のストロー内希釈法は農家に庭先で直接移植ができる方法として有効と思われる。

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