飼料体系の違いが比内地鶏の生産性および肉質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • シリョウ タイケイ ノ チガイ ガ ヒ ナイチ ケイ ノ セイサンセイ オヨビ ニクシツ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

飼料体系の違いが比内地鶏の生産性および品質に及ぼす影響を明らかにするため,県内で利用されている2つの飼料体系および当場で考案したものからなる3つの飼料体系で比内地鶏を飼養し,発育,肉質および飼料費を調査した。各試験区に比内地鶏の雌20羽を供し,初生から28日齢まではバタリー式育雛器で,28日齢から160日齢の解体調査までは運動場が付随したパイプハウスで放し飼いとした。発育成績として体重,部位別重量,平均飼料摂取量,肉質成績としてモモ肉の一般成分および中性脂肪の脂肪酸組成を調査した。飼料費は飼料摂取量と飼料単価から算出した。発育成績のうち,体重では7日齢および28日齢において試験区間で有意差が見られたが,160日齢において有意差は見られなかった。肉質成績ではモモ肉中中性脂肪の脂肪酸組成に有意な差が見られ,仕上げ飼料による影響であると考えられた。一羽あたりの飼料費は飼料体系による差が大きかった。これらの結果から飼料体系の違いにより比内地鶏の仕上がり重量およびモモ肉の一般成分に差はないが,経済性及び肉中の脂肪酸組成には違いがあることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ