遺伝子解析を利用したウイルス常発ほ場周辺に飛来するアブラムシ種の同定と保毒虫検定
書誌事項
- タイトル別名
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- The identification of aphid alates species and the detection of viruliferous aphids coming to fly in the field occurring virus by genetic analysis
- イデンシ カイセキ オ リヨウ シタ ウイルス ジョウハツ ホジョウ シュウヘン ニ ヒライ スル アブラムシシュ ノ ドウテイ ト ホドクムシ ケンテイ
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抄録
ソラマメにクローバ葉脈黄化ウイルス(ClYVV)を媒介するアブラムシ主要種とその飛来時期を調査した。2007~2009年にClYVV常発ほ場周辺の定点に飛来した有翅虫を捕獲し,ミトコンドリアシトクロームオキシダーゼサブユニットI (COI)遺伝子の部分塩基配列を解析したところ,約8割の個体について種の推定が可能であった。黄色水盤で捕獲した有翅虫は,ワタアブラムシに次いで,ClYVVの媒介能力を持つマメアブラムシが多く,ソラマメに着生した有翅虫は,マメアブラムシが主要であった。ClYVV保毒虫の飛来時期を調査するため,2008~2010年に同地点にソラマメ苗トラップを設置したところ,ClYVVの感染が認められた時期はアブラムシの飛来数が多い5~6月であった。次に,アブラムシ1個体から非破壊的に保毒ウイルスを検出する技術を開発し,2009~2010年の5~6月に,定点に設置した黄色シートで捕獲した有翅虫のClYVV保毒検定を行ったところ,2009年6月に捕獲した1個体が陽性を示した。陽性個体は,ミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列から,ヒメジョオン等に寄生するヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシと推定され,ゆきずりでClYVVを保毒したと考えられた。また陽性個体が保毒していたClYVVの部分塩基配列は,ほ場周辺に自生するシロクローバから検出されたClYVV系統の同配列と高い相同性を示した。
収録刊行物
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- 宮城県農業・園芸総合研究所研究報告
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宮城県農業・園芸総合研究所研究報告 (81), 35-43, 2013-03
名取 : 宮城県農業・園芸総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813736326016
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- NII論文ID
- 40019767558
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- NII書誌ID
- AA11648690
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- ISSN
- 13472232
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- NDL書誌ID
- 024804255
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles