棒受網で漁獲されるゴマサバの船上における鮮度向上手法の検討

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タイトル別名
  • Improving the freshness of spotted mackerel caught by stick-held dip net, using processes carried out on fishing boats
  • ボウ ウケアミ デ ギョカク サレル ゴマサバ ノ フネ ジョウ ニ オケル センド コウジョウ シュホウ ノ ケントウ

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抄録

棒受網で漁獲されるゴマサバの鮮度向上の可能性を検討するため,漁獲直後に船上で活け締めと氷冷処理を行い,従来のゴマサバと鮮度の違いを比較した。鮮度は,硬直度指数と外観及び切り身にした状態での官能試験によって評価した。硬直度指数は,「対照区」では水揚げ直後に70%以下であったのに対し,「活け締め+氷冷区」と「氷冷区」では90%を上回り,2日後においても約80%を維持していた。官能試験では,外観においては「エラ」,「張り具合・硬さ」の項目で「氷冷区」や「活け締め+氷冷区」の評価が,切り身においては「肉の色」「におい」の項目を中心に「活け締め+氷冷区」の評価が高くなった。このことにより,活け締めと氷冷の組み合わせによって,さば棒受網で漁獲したゴマサバの鮮度評価が高まることが確認された。

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