新規格肥料「混合堆肥複合肥料」の製造技術の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study of manufacturing technology for new standardized fertilizer 'Mixed compost compound fertilizer'
  • シン キカク ヒリョウ 「 コンゴウ タイヒ フクゴウ ヒリョウ 」 ノ セイゾウ ギジュツ ノ ケントウ

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説明

平成24年の肥料取締法施行規則等の改正により、堆肥を原料とした普通肥料「混合堆肥複合肥料」の公定規格が新設され、堆肥の土づくり効果と化学肥料の高い肥効を併せもった新しい肥料の生産・流通が可能となった。そこで、堆肥の新たな需要拡大等を目的として、混合堆肥複合肥料の製造効率と保存性について検討した。本報では、窒素含有量を高めた混合堆肥複合肥料の開発をねらいとして、鶏ふん堆肥または牛ふん堆肥への窒素肥料(硫安、尿素、IB肥料)の混合割合の違いによる影響について検討した。1 窒素肥料等の混合による製造歩留まり及び容積削減率は、家畜ふん堆肥と窒素肥料の組み合わせにより傾向が異なった。2 尿素を30%以上混合すると、吸湿による造粒後の膨化・固結が著しく、ペレットの形状を維持できなかった。3 原料堆肥の前処理及び造粒時に窒素の損失が起こる場合があるため、窒素の損失を考慮した余裕のある設計を検討する必要がある。4 本試験で試作した肥料は、いずれも35℃、180日間の密封保存で、外観品質の劣化や破断強度の低下は認められなかった。

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