比内地鶏雄の性能調査および出荷日齢短縮の検討

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  • ヒ ナイチ ケイ オス ノ セイノウ チョウサ オヨビ シュッカビレイタンシュク ノ ケントウ

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抄録

比内地鶏の雄の発育性能を明らかにするため,雄の性能調査をおこなうとともに飼育日数の短縮について検討をおこなった。発育調査の結果,90日齢の体重は2302g,100日齢の体重は2603gであり,飼料要求率はそれぞれ3.17,3.19であった。解体成績ではと体重とムネ肉割合に差が認められたが,それ以外の項目については有意な差は認められなかった。90日齢と100日齢の雄の肉質(粗脂肪含量,グルタミン酸,アミノ酸総量,イノシン酸,脂肪酸組成)に有意な差は認められなかった。雌の肉と比較すると雄の肉は粗脂肪含量やイノシン酸含量が少なく,脂肪酸組成に差が見られた。1羽当たりの生産費を比較すると,90日齢の雄は100日齢の雄よりも約15%安かった。雌と比較すると雄は約7割のコストで生産することが可能であった。1羽当たりの生産費に解体処理料金から正肉1kg当たりの単価を試算した結果,100日齢の雄が90日齢の雄より安かった。1羽当たりの生産費は90日齢の雄が100日齢の雄よりも安かったが,正肉のkg単価は100日齢の方が安くなること,90日齢では生体重が2kg以下の鶏がいることから,現状では100日齢での出荷が望ましいと考えられる。

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