中海における貝毒原因プランクトンの季節推移

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タイトル別名
  • Seasonal distribution of toxic dinoflagellates in Lake Nakaumi, Shimane Prefecture, Japan
  • ナカノウミ ニ オケル カイドク ゲンイン プランクトン ノ キセツ スイイ

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説明

近年,垂下式二枚貝養殖の可能性が検討されている中海水域において,2年間にわたって貝毒原因プランクトンについて検鏡調査を月1回,サルボウガイとアサリを対象とした麻痺性および下痢性貝毒についての毒性検査をそれぞれの出荷時期にあわせて4回実施した。確認された貝毒原因プランクトンは3種で,下痢性貝毒原因プランクトンではDinophysis acuminataとDinophysis caudata,麻痺性貝毒原因プランクトンではAlexandrium catenellaであった。これらのうち最も頻繁に確認されたDinophysis acuminataは本水域における再生産の可能性が示唆された。毒性検査では麻痺性貝毒,下痢性貝毒のいずれも検出されなかったが,今後も継続的に本水域でのモニタリングを継続し,出現プランクトンおよび二枚貝毒化の動向を長期的に把握する必要がある。

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