ニホンナシの白紋羽病多発圃場における高温水点滴処理及び各種処理との併用が発病抑制効果に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Disease suppressive effects of high-temperature water treatment, and various combined treatments, on white root rot in Japanese pear in heavily disease-infested fields
  • ニホンナシ ノ シロモンハビョウ タハツ ホジョウ ニ オケル コウオンスイ テンテキ ショリ オヨビ カクシュ ショリ ト ノ ヘイヨウ ガ ハツビョウ ヨクセイ コウカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ニホンナシの改植時における白紋羽病対策として,高温水点滴処理の発病抑制効果の検証と,抑制効果を持続させるための併用処理について検討した。1. 60~70℃の高温水を利用する高温水点滴処理を白紋羽病多発圃場で行い苗木を定植したところ,定植2年目には白紋羽病菌の感染が確認され,高温水点滴処理のみでは発病抑制効果を長期間維持するのは難しいと判断された。2. 高温水点滴処理を実施した土壌は白紋羽病抑止活性が低く,再感染を助長する原因となっていると推察された。3. 高温水点滴処理後にフルアジナムSCもしくはトリコデルマ菌を含む水和剤タイプの土壌改良資材を灌注すると,土壌が有する白紋羽病抑止活性が高く維持され,併用する処理として有望と考えられた。

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