コウライアカシタビラメ仔稚魚期の相対成長

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タイトル別名
  • Relative growth of larval and juvenile stages of three-lined tonguefish Cynoglossus abbreviatus
  • コウライアカシタビラメ シチギョキ ノ ソウタイ セイチョウ

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抄録

1. 飼育したコウライアカシタビラメ仔稚魚の体格部9部位(全長,体長,体高,肛門前長,頭長,眼径,胸鰭長,伸長鰭条長,上顎長)の測定,観察によって初期発育の特徴,変態サイズ等について検討した。2. ふ化仔魚から着底完了期まで区分した11の発育ステージごとの相対成長の変化から,体型が大きく変化するのは,卵黄の吸収,口および肛門の開口や胸鰭,伸長背鰭条が形成されるステージ2と,伸長背鰭条の退縮や肛門の前方への移動など仔魚から稚魚への変態が始まるステージ7の2期と考えられた。このときの全長は3.0mmと8.0mmであった。3. 変態開始期のステージ7~8では,他の異体類でも特徴的な胸鰭の退縮や,全長など体幹部の短縮化をはじめとした成長の停滞が確認された。4. 変態開始および終了期にあたる発育ステージの全長分布等から,本種の仔魚期における変態サイズは全長8.86~12.45mmの期間と考えられた。

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