単為結果性トマト品種「サンドパル」の花房当たりの果数制限及び栽植密度が着果率、1果重及び糖度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of fruit-number restriction per flower truss and planting density on fruit setting rate, fruit weight and brix of a parthenocarpic tomato cultivar 'Sandpal'
  • タンイ ケッカセイ トマト ヒンシュ 「 サンドパル 」 ノ ハナブサ アタリ ノ カスウ セイゲン オヨビサイショクミツド ガ チャッカリツ 、 1カジュウ オヨビ トウド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

単為結果性トマト品種「サンドパル」について、果重200g程度で糖度5~6°の果実を安定生産するため、半促成栽培及び促成栽培における花房当たりの果数制限及び栽植密度が、着果率、1果重及び糖度に及ぼす影響について検討した。半促成栽培においては、良果の果数は、3果制限区<4果制限区<無摘果区の順となり、良果の果重は、4果制限区及び無摘果区が3果制限区に比べて多かったが、促成栽培においては、良果の果数及び果重は、3果制限区、4果制限区及び無摘果区の間に差はみられなかった。両作型とも、無摘果区では1果重は100~150gの果数割合が高くなって目標の200gを下回り、糖度は低下した。栽植密度を3.33株/m2(密植)とした場合の良果収量は、2.00株/m2(慣行)とした場合に比べて、促成栽培では同等で、半促成栽培では多かった。両作型とも、密植では良果率が低下し、特に促成栽培では顕著であった。また、両作型とも、密植では1果重は100~150gの果数割合が高くなって目標の200gを下回り、糖度は低下した。以上から、果重200g程度で糖度5~6°の「サンドパル」果実を安定生産するためには、促成栽培では花房当たり3~4果に、半促成栽培では花房当たり4果に果数を制限し、両作型とも栽植密度は密植にせず、2.00株/m2程度にすることが重要と考えられた。

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