飼育下におけるカタクチイワシの高温側水温耐性と水温別低酸素耐性に関する研究

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タイトル別名
  • Resistance of Japanese anchovy, Engraulis japonicus, in captivity to high water temperature and hypoxia
  • シイク カ ニ オケル カタクチイワシ ノ コウオンガワ スイオン タイセイ ト スイオン ベツ テイサンソ タイセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

カタクチイワシは,かつお一本釣り漁業で使う活餌として重要である。本種の船上飼育時には水温を低く維持しなければならず,大きな燃油経費がかかるため,経費削減の方法が求められている。そのため,船上で安全に本種を飼育できる飼育条件の解明が必要である。そこで,著者らは本種の高温側水温耐性と低酸素耐性について検討した。その結果,24,48時間後の高温側半数個体致死温度は,28.5,27.3℃であった。また,本種が狂奔し始める溶存酸素濃度は,15~30℃の範囲で1.12~2.36mg/L(酸素飽和度13.9~35.1%)であった。以上により,漁業現場では現行の15℃から5~10℃上げて本種を安全に飼育することが可能であり,経費削減につながる期待が高まった。

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