中国貴州省西南部の苗(ミャオ)族と布依(プイ)族の食文化(第1報) : 自然環境

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  • Dietary Culture of the Miaozu and Bouyeizu Tribes in South-Western Guizhou Province of P. R. China (I) : Natural Environments

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P(論文)

"日本における諸文化の研究において,日本文化の起源に照葉樹林文化圏という考え方がでてひさしい.すなわち「食」の分野においても,この地域は米,葉,稗などの栽培植物の起源や,日本の伝統的な食品である茶,納豆,豆腐,コンニャクなどの加工食品のルーツともいわれている.本調査は照葉樹林文化圏において,調査研究が比較的なされていないと思われる中国の西南部に残されている伝統的食品や食事に焦点を当てた.調査は1991年に二度にわたる予備調査の結果,貴州省の中でも東の地域はいくつかの報告があるにも関わらず,西の地域は不便なためかほとんど報告を関かない黔西南市布依族苗族自治州 (Qianxman Bouyeizu Miaozu Zizhlzhou)を選んだ.しかし,この地域も1997年には雲南省の昆明より鉄道(南昆鉄路)がひがれ,テレビの普及など新しい文化が次々と入ってきており,伝統的な食品にかわつて便利な,そして手軽な食事形態が浸道してくると思われる.調査はこの地域に多い布依族と苗族を対象に,中国科学院昆明植物研究所の協力のもとに行った.本研究は生活科学研究所の機関研究の一環として,「中国貴州省吾南部の苗族と布依族の食文化」を考察する上に重要な背景としての自然環境について,調査期間中に行なった調査である."

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