発達障害児に関わる保育士・幼稚園教諭の「不安や困りごと」 : 作業療法士の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • Anxiety and Annoyance of nursery and kindergarten teachers involved in the care of developmentally disabled children : From an occupational therapeutic point of view
  • ハッタツ ショウガイジ ニ カカワル ホイクシ ・ ヨウチエン キョウユ ノ 「 フアン ヤ コマリ ゴト 」 : サギョウ リョウホウシ ノ シテン カラ

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説明

本研究の目的は,発達障害児を統合保育・教育する上で保育士・幼稚園教諭がどのような難しさを感じているのかを明らかにし,発達障害児の地域生活を支援するためには作業療法士としてどのような援助が可能であるかを検討することである。A市11か所の保育園・幼稚園の保育士・幼稚園教諭31名に対して,統合保育・教育の状況と保育・教育する上での不安や困りごとに関するアンケートを実施した。その結果,保育士・幼稚園教諭は『集団適応』と『不適切な行動』に関することで困り感を持っており,これらは保育士・幼稚園教諭が,発達障害児個人の発達や生活に配慮しつつも,集団へのスムーズな適応を妨げる特徴に対して困っているものと考えられた。従って,作業療法士は保育士・幼稚園教諭から集団場面での発達障害児の様子についての情報を収集するとともに,治療的立場から発達障害児の特徴や具体的な集団適応の方法を伝えることが重要であると考えられた。

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