女子短期大学生における食生活の実態

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タイトル別名
  • 〔飯田〕女子短期大学生における食生活の実態
  • イイダ ジョシ タンキ ダイガクセイ ニ オケル ショク セイカツ ノ ジッタイ
  • The Actual Conditions of the Dietary Pattern in Women's Junior College Students

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抄録

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現在,我が国では,少子・高齢化が急速に進んでおり,この社会を健康で活力のあるものとするため,病気の早期発見,早期治療といった二次予防から,健康を増進して発病を予防する一次予防の重視,国民健康づくり運動が注目されている<1)>.そこで,今回,女子学生の栄養素摂取量の実態を把握するために,アンケート調査を行った.対象者は飯田女子短期大学の2年生62名である.本調査結果によると,対象者の身体活動レベルは「低い(I)」であった.エネルギー摂取状況にあっては,本対象者は平均すると許容変動幅内にあった.脂質,タンパク質は好ましい摂取であろうと考えられるが,他の栄養素では,ビタミンC,ビタミンD,カルシウム,鉄,食物繊維などの摂取量は,食事摂取基準(2005年版)の各指標よりも中央値は少ない値であった.居住スタイル別栄養素等摂取量においては,寮群に有意な差が認められた.疲労度別と栄養素摂取量との関係には,有意な差は認められなかった.女子の食生活は,将来家庭における「食」の実際面を通して,家族のみならず,国民の栄養にも影響を持つことが考えられる^<2)>.栄養に対する意識を持ち,食生活に対して積極的な姿勢で取り組み,食意識を高め,食事に対して栄養素のバランスを考えて食事を摂取することが習慣化するように指導することが,健康増進に資する一要因になるものと考える.

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