基礎看護学実習Iにおけるコミュニケーションに対する学生の学びのプロセス

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タイトル別名
  • 基礎看護学実習1におけるコミュニケーションに対する学生の学びのプロセス
  • キソ カンゴガク ジッシュウ 1 ニ オケル コミュニケーション ニ タイスル ガクセイ ノ マナビ ノ プロセス
  • A Process of Learning of the Student for Communication in Basic Science of Nursing Training I

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抄録

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基礎看護学実習Iにおけるコミュニケーションに対する学生の「学び」の実態を明らかにした.実習後のテーマ設定のあるレポートより,学生の「学び」を抽出し,カテゴリーを生成し,帰納的に分類した.学生は,コミュニケーションは看護実践に欠かせない能力であること,コミュニケーション能力により,看護行為そのものが決定付けられることを学んでおり,自己課題,自己成長を認めていた.コミュニケーションに「困難」を感じつつも「重要性」を認識し「促進」に向けての手がかりを獲得しつつあるプロセスが明確になった.これらの学生の「学び」を,アーネスティン・ウィーデンバックの理論を援用し,比較検証したところ,コミュニケーションの本質,コミュニケーションの技法,技能および効果的な看護への適用について学んでいた.ウィーデンバックの理論と比較し抽出されなかった学びは,当該実習において学生には困難であったと考えられる内容であった.学生の学びのプロセスは段階的なものであり,看護観の形成の基盤となるものであることが示唆された.

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