証券化商品市場における格付機関の適切な行動 (山本孝夫教授退職記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • Appropriate Action of Credit Rating Agencies in The Securitization Market (In Honour of Professor Takao YAMAMOTO)
  • ショウケンカ ショウヒン シジョウ ニ オケル カクズケ キカン ノ テキセツ ナ コウドウ
  • ショウケンカ ショウヒン シジョウ ニ オケル カクヅケ キカン ノ テキセツナ コウドウ ヤマモト タカオ キョウジュ タイショク キネンゴウ

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抄録

P(論文)

2008年に生じたグローバルな金融危機以降、証券化商品の発行額が低迷している。周知の通り、この要因として、住宅バブルが引き金になったと説明されている。そのため、この金融危機に関する多くのディスカッションの中心的なエッセンスとして、2006年までの住宅バブルが大きく取りあげられている。本稿では、まず、この証券化商品市場を衰退させることになった格付機関と金融機関の関係について説明する。次に、格付機関と金融機関との間で明らかになった利益相反について、なぜ生じることになったのか、その発端となった格付け依頼に関する支払いモデルの問題点について論じる。そのうえで、今後、どのような支払いモデルが望まれるのか、そして格付機関の支払いモデルの方向性について検討する。最後に、将来、格付機関が適切な行動を確立するための施策として、格付機関の新規参入が必要であることを主張している。

収録刊行物

  • 嘉悦大学研究論集

    嘉悦大学研究論集 56 (1), 19-35, 2013-10-25

    小平 : 嘉悦大学研究論集編集委員会

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