社会福祉における社会と個人の価値対立 : 岡村理論と三浦理論の批判的検討

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タイトル別名
  • シャカイ フクシ ニ オケル シャカイ ト コジン ノ カチ タイリツ オカム
  • Conflicts between Social and Individual Value in Social Welfare : Critical Comments on the Okamura- and the Miura-theory

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説明

社会福祉が対象とする問題は、社会が問題解決に一定の責任を有するという有責性と普遍的なサービスのみでは解決できないという対処の個別性を特徴としている。しかしこのことは、不可侵領域とされてきた個人の価値レベルに社会が援助という形で介入することを伴い、個人の主体性との関係で不可避的に社会と個人の価値対立が発生する。これに対して、岡村理論はこの価値対立を止揚しようと試み、三浦理論は結果としてこの問題を社会福祉から切り離そうとしている。しかしこれらの試みはいずれも限界を有している。社会福祉が価値対立の問題に対処するためには、個人の価値レベルに介入する価値的正当性を自らの論理の中に組み入れる必要性がある。

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