経蝶形骨洞的手術を受けた患者の術後の苦痛に関する調査 : ネイサルエアウェイ挿入と鼻腔タンポン挿入との比較

書誌事項

タイトル別名
  • Postoperative Pain in Patients with Transsphenoidal Operations : Comparison of The Nasal Air-way and Nasal Cavity Tampon
  • ケイチョウケイコツドウテキ シュジュツ オ ウケタ カンジャ ノ ジュツゴ ノ クツウ ニ カンスル チョウサ ネイサルエアウェイ ソウニュウ ト ビクウ タンポン ソウニュウ ト ノ ヒカク

この論文をさがす

説明

経蝶形骨洞的手術を受けた患者の多くから術後,鼻閉感・口渇の訴えが聞かれている。当院脳神経外科では鼻閉感の緩和を目的にネイサルエアウェイ挿入が行われるようになったが,その効果についての先行研究が見られない。そこで,経蝶形骨洞的手術における患者の苦痛の実態を明らかにし,ネイサルエアウェイ挿入による鼻閉感緩和の効果を明らかにすることを目的とする研究に取り組んだ。下垂体腫瘍で経蝶形骨洞的手術を受けた患者を対象に郵便留置法による質問紙調査を実施した。その結果,術後の苦痛は鼻閉感・口渇・瘍痛・顔貌の変化であった。また,ネイサルエアウェイ挿入患者と鼻腔タンポン挿入患者において鼻閉感・口渇の程度に有意な差は認められなかった。鼻閉感・口渇に対する緩和手段ではネイサルエアウェイ挿入患者と鼻腔タンポン挿入患者に違いが見られ,ネイサルエアウェイ挿入患者の方が鼻閉感・口渇の緩和が図りやすいと考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ