書誌事項
- タイトル別名
-
- A Study of "Irodorigawa"
- マツモト セイチョウ 「 イロドリ ガワ 」 ロン : ショウセツ ト エイゾウ ノ ハザマ ニ ミル ユメ
この論文をさがす
抄録
松竹映画「彩り河」(1984)は、霧プロが製作した最後の映画である。前年に公開された「迷走地図」(1983)におて、霧プロの双璧である原作者、松本清張と松竹側の筆頭、野村芳太郎との間に決定的亀裂が起こったこともあり、「彩り河」はその煽りを受けた失敗作とされてきた。しかし、ここには1980年代の松本清張の作風の変化と松竹映画との相性の悪さなど、小説を商業映画にしていくプロセスにおける構造的欠陥が「彩り河」自体で顕在化してきたからに他ならない。本論では、その観点から今までなされてこなかった原作「彩り河」の表現構造分析、映画製作の過程を検証することで、作品がメディアを越境する際に起きる諸相、清張自身の自作映像化への目論見などを炙り出す。
収録刊行物
-
- 名古屋短期大学研究紀要
-
名古屋短期大学研究紀要 (56), 225-243, 2018-03-16
名古屋短期大学
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282813913169152
-
- NII論文ID
- 120006484184
-
- NII書誌ID
- AN00180657
-
- ISSN
- 0286777X
-
- NDL書誌ID
- 029035151
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles