陸奥湾におけるイカナゴ属仔魚の摂餌,栄養状態と生残

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  • Feeding, somatic condition and survival of sand lance Ammodytes sp. larvae in Mutsu Bay, Japan

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抄録

1999–2001年2–4月に陸奥湾で採集されたイカナゴ属仔魚は,主に水深10–30 m層に分布し,主にかいあし類ノープリウスを捕食し,体長12 mmを超える大型仔魚はOithona similisと尾虫類も捕食していた。パス解析の結果,水深35 m層と5 m層の海水密度差が大きいほど環境中のノープリウスの豊度は低く,体長6 mmと10 mmの仔魚の体重は軽かった。1999年には,鉛直混合と栄養塩の供給が妨げられた結果,ノープリウスの生産が妨げられ,イカナゴは加入に失敗したものと推定された。一方,餌豊度が高かった2001年と2000年には,高水温だった2001年の方が成長が速く,生残率が高かったものと考えられた。

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