Phoenix における"double symbolism"
書誌事項
- タイトル別名
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- Double Symbolism in Phoenix
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抄録
type:text
Barbara Rawが写本にかかれた絵の研究をとおして、もともとは神に使われていた王のなかの王という表現がキリストにも使われるようになったことに言及しているのを出発点にして、Phoenixのなかに使われている'cyning'という言葉に注目し、この詩が三位一体説によって大きな影響を受けていることを論じた。さらに、三位一体説の導入の結果としてこの詩に生じるシンボルの二重性をとおしてこの詩がもっているとされるアレゴリーの矛盾が、三位一体説の本来もつキリスト教原理との矛盾のために、存在していないとの結論にいたった。つまり、この古英詩は、後半部で三位一体説を軸にして前半部との論理の統一をはかろうとしたが、詩人のその試みは失敗に終わり、アレゴリーの構造は矛盾することなく保存されることを示した。
収録刊行物
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- 文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Language and Literature
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文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Language and Literature 13 (1), 52-59, 1999-10-01
文教大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282814005918464
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- NII論文ID
- 110000505514
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- NII書誌ID
- AN1006691X
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- ISSN
- 09145729
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1351/00001003/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles