グローバル化と基幹社員のイノベーション能力 : 大学工学部卒者の事例研究

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タイトル別名
  • Globalization and core employee innovative ability : A case study of university engineering graduates
  • グローバルカ ト キカンシャイン ノ イノベーション ノウリョク : ダイガク コウガクブソツシャ ノ ジレイ ケンキュウ

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抄録

明治以来日本の近代化,産業化は,先進諸国へのキャッチ・アップを目標にして,外国からの「技術移転」に敏感に対応する制度を構築してきた。実用性の観点から世界に先駆けて「工学部」を大学の学部に編入,「芸術学部」を除外した。こうした知的背景を持ち「外国語」と「科学・技術の基礎理論」を修得した技術者が,生産活動を主導。現場作業は職人気質を持つ普通教育修了者が担った。導入された工場機械設備の信頼性は低く,低品位の原材料による生産は,担当者の機械設備と原材料への習熟が鍵であった。日本企業は担当者の習熟を促進する長期雇用の「年功制」を採用し1970年代世界のトップレベルに立つことに成功した。21世紀国際分業の構造的変化とグローバルな競争が激化。外国モデルの導入ではなく自らの独創性を基軸にした社内外のネットワークによるイノベーション(内発的発展)が不可欠である。社内に蓄積された技術,ノウハウ,技を継承する基幹社員には,野外科学・現場の科学を体得,技術者精神と構想力により地球環境と生活の生きたイメージの新モデル開発が課題である。

収録刊行物

  • 經濟學研究

    經濟學研究 68 (2), 61-82, 2018-12-13

    北海道大学大学院経済学研究院

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