山火事跡地森林造成試験林における植栽木の生育状況

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天塩地方演習林では昭和57年度から10カ年計画で山火事跡地森林造成事業が実施され、今年で8年間の事業が終了している。この事業の詳細は試験年報第4号で報告されているので、ここではその植栽木の生育状況について報告する。 天塩地方演習林長期計画 (1985-1994) のなかで山火事跡地森林造成試験林と森林区分されている今回の調査地では、植栽木の生長に関するデータを収集するため各種調査が実行されている。試験年報第6号では「蛇紋岩地帯の大規模造林地における土壊調査」また、第100回日本林学会大会発表論文集では「北海道北部蛇紋岩地帯に分布する土嬢と発達様式」のなかで土壊に関する調査が報告されている。 前述の事業は対象地の主な部分が蛇紋岩地帯であり、また風衝地で気象も厳しく、天然更新による森林の早期回復が期待できず、森林造成も困難な場所である。このような大規模造林地では、気象や標高などの動的、静的環境因子によって今後植栽木の生長に影響をうけることが予想されるので、データを長期的に収集するために、8箇所のプロットを設定した。 なお、気象観測のデータ収集のため観測装置が現地に設置され、風速、気温、地湿の観測がすでにおこなわれており、今後、湿度、日射、積雪深、土壌水分等を観測していく計画である。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1050282814034281856
  • NII Article ID
    120006577443
  • NII Book ID
    AN10102092
  • HANDLE
    2115/72834
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles

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