重度の喘鳴を呈したホルスタイン子牛にみられた喉頭膿瘍の1症例

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Abstract

4カ月齢のホルスタイン種子牛が著しい喘鳴を呈し、抗菌薬とステロイド投与に反応しなくなったため病性鑑定となった。喉頭の内視鏡検査では、披裂軟骨部の小角結節に顕著な腫大が観察された。また、血液検査では慢性炎症像が確認された。病理解剖により、披裂軟骨部の粘膜欠損部位と連続する喉頭粘膜下膿瘍が確認され、また組織検索ではグラム陽性球菌および短桿菌が確認された。本症例の喉頭膿瘍の原因は、飼料摂取に起因する粘膜損傷から細菌感染が生じたためと考えられた。

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