朝鮮半島の人口転換とその変動要因の分析 : 李朝時代から現在(韓国・北朝鮮)まで(経済政策 : 人口)

書誌事項

タイトル別名
  • Population Movement in the Korean Peninsura and Analysis of its Dynamics from the Li-Dynasty to the Modern Age (Korea・North Korea)
  • 朝鮮半島の人口転換とその変動要因の分析--李朝時代から現在(韓国・北朝鮮)まで
  • チョウセン ハントウ ノ ジンコウ テンカン ト ソノ ヘンドウ ヨウイン ノ ブンセキ リチョウ ジダイ カラ ゲンザイ カンコク キタチョウセン マデ

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抄録

朝鮮半島の人口問題を食料事情との関連させながら、戦前の李朝時代、植民地時代から現在の韓国と北朝鮮まで比較検討を試みた。すなわち、総人口、人口変動要因である合計特殊出生率、平均寿命、国内移動、国際移動、人口政策も交えて検討し、さらに戦後の人口移動が引き起こした問題点として、年齢構造の変化、経済活動参加状況、産業別労働人口を考察した。李朝時代は食料不足が人口増加の歯止めとなったことが、人口低迷の理由であろうし、植民地時代の人口倍増は、1人1日当りの供給熱量が2,700キロカロリーという水準に到達したことと、衛生状態の改善等が主な理由である。戦後は韓国では70年代の「続の革命」まで人口増加圧力による食料不足は継続した。北朝鮮は当初人口が1000万人に満たなかったため韓国のような食料不足はなかったが、旧ソ連の崩壊とともに支援国を失い、1990年代中半から食料危機が叫ばれ餓死者まででてきた。したがって北朝鮮は人口変動のあらゆる局面に食料不足と経済難が影響している状況にある。

収録刊行物

  • 千葉経済論叢

    千葉経済論叢 (29), 45-77, 2004-01-12

    千葉 : 千葉経済大学

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