Problems of Civil Responsibility in the Russian Environmental Law

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抄録

「自然環境の保護」という問題は、現在世界の重大な問題の内の1つである。科学技術の進行及び自然に対する人間活動の影響は環境状況を悪化させる一方であろう。具体的には、天然資源の埋蔵量の枯渇、環境の汚染、人と自然との自然な関係の緩み、精神的財貨の損失、人間の身体や精神の健康状態の低下、世界の資源市場や生活空間のための経済・政治的な戦いの激化などである。ロシア連邦は、環境状況が最悪である世界の国々の中に入っている。環境汚染は先例がない規模に達した。住民健康、および環境への損害の原因は環境汚染である。一方、現在、環境の損害の予防及び補償の有効な方法がない。他方、環境の損害と人間の健康への影響との直接的な因果関係を証明するのは非常に困難である。従って、環境法における民事責任と損害賠償の問題は大切になっている。

収録刊行物

  • 現代社会文化研究

    現代社会文化研究 44 105-135, 2009-03

    新潟大学大学院現代社会文化研究科

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