腸重積で発症した盲腸内分泌細胞癌(小細胞癌)の1例

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タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク チョウジュウセキ デ ハッショウシタ モウチョウ ナイブンピツ サイボウ ガン ショウ サイボウ ガン ノ 1レイ
  • A Case of Primary Endocrine Cell Carcinoma (Small Cell Carcinoma) of the Cecum with the Onset of Ileocecal Intussusception

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抄録

大腸原発の内分泌細胞癌はきわめて少なく,報告例の多くは直腸癌である.今回腸重積にて発症した盲腸原発の小細胞癌にも分類される内分泌細胞癌(以下内分泌細胞癌)の1例を経験したので報告する.症例は56歳男性.1999年10月腹痛を主訴に当院内科を受診し,CT検査にて回盲部の腸重積と診断された.同時に多発性肝腫瘍も認めており悪性腫瘍が原因の腸重積と考え結腸右半切除を施行した.免疫組織学検査を含む病理組織診断にて盲腸原発の内分泌細胞癌と診断された.電子顕微鏡検査にて内分泌顯粒も確認されている.術後肺小細胞癌に準じ化学療法を全身投与および肝動注療法も含めて行ったが効果なく術後6ヶ月で死亡された.

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