血小板減少症を伴う肝細胞癌に対する肝切除における持続末梢神経ブロックの経験

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タイトル別名
  • ケッショウバン ゲンショウショウ オ トモナウ カン サイボウガン ニ タイスル カン セツジョ ニ オケル ジゾク マッショウ シンケイ ブロック ノ ケイケン
  • Continuous Peripheral Nerve Block in Patients with Thrombocytopenia Undergoing Hepatectomy for Hepatocellular Carcinoma

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抄録

肝硬変を背景とする肝細胞癌に対する肝切除の際, 肝硬変に伴う血小板減少症が著明な症例では硬膜外麻酔の施行が困難である. 末梢神経ブロックである腹直筋鞘ブロック, 腹横筋膜面ブロックは, 血腫による神経損傷のリスクが低く, 出血傾向のある症例に対する周術期の麻酔・疼痛管理の分野でその有用性が注目されている. 今回, 我々は血小板減少症を伴う肝硬変併存肝細胞癌3症例に対して肝切除を施行する際に, 持続末梢神経ブロック(持続腹直筋鞘ブロックあるいは持続腹横筋膜面ブロック)を用い, 良好な術後疼痛管理を行うことが可能であった. 血小板減少症を伴う肝切除症例に対する持続末梢神経ブロックは, 術後疼痛管理に有用である.

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