同胞内発症を認めた肝肺症候群に悪性リンパ腫を合併した1例

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タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク ドウホウ ナイ ハッショウ オ ミトメタ カン ハイ ショウコウグン ニ アクセイ リンパシュ オ ガッペイ シタ 1レイ
  • A Case of Hepatopulmonary Syndrome with Familial Occurrence Associated with Malignant Lymphoma

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抄録

症例は38歳, 男性. 右頸部腫瘤を主訴に近医を受診した際, 低酸素血症と胸部異常陰影を指摘された. CT検査で頸部リンパ節腫脹や肝硬変の所見に加えて, 肺内血管の拡張を認めた. 頸部リンパ節生検および肺血流シンチグラフィ検査で右左肺内シャントが確認されたことより, 悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)および肝肺症候群と診断した. 家族歴の聴取により, 原因不明の肝硬変から肝肺症候群に至り, 在宅酸素療法を導入している兄の存在が判明した. これまで同胞内で肝肺症候群を発症した症例の報告はなく, 極めて稀な症例と考えられた.

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