肝硬変合併透析患者に発症したPTP誤飲による回腸穿通の1例

書誌事項

タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク カンコウヘン ガッペイ トウセキ カンジャ ニ ハッショウ シタ PTP ゴイン ニ ヨル カイチョウセンツウ ノ 1レイ
  • A Case of Ileal Penetration caused by a Press Through Package in a Hemodialysis Patient with Liver Cirrhosis

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抄録

症例は54歳, 女性. 26歳時に輸血によりC型肝炎に罹患し, 48歳時に慢性腎不全により透析導入となった. 2013年12月, 血液透析後に腹痛が出現し, 腹部CT検査で小腸腸間膜への穿通所見を認めたため緊急手術を行った. 回腸と周囲腸間膜の腫脹がみられ, 回腸部分切除術を施行した. 回腸粘膜に陥入したpress through package(PTP)を認め, PTPによる回腸穿通と診断した. 術前腹部CT検査を再検討するとPTPに特徴的な陰影が描出されていた. PTP誤飲は自覚していない場合が多く診断は困難であるが, 消化管穿通・穿孔の一因となることを念頭に置き, multi-detector CT検査による詳細な画像検討を行うことが重要である.

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