4 診断に難渋する関節炎 (滑膜炎) に対する分子生物学的・生化学的アプローチの試み(シンポジウム 関節リウマチの治療の進歩, 第702回新潟医学会 )

書誌事項

タイトル別名
  • シンダン ニ ナンジュウ スル カンセツエン(カツマクエン)ニ タイスル ブンシ セイブツガクテキ ・ セイカガクテキ アプローチ ノ ココロミ
  • The Trial of Biomolecular and Biochemical Approach for the Diagnosis of Undifferentiated Arthritis(synovitis)

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抄録

大関節発症の関節炎症例は診断に難渋する. 今回いずれもACR/EULARの関節リウマチ分類基準によるスコアが低く, 抗CCP抗体, リウマトイド因子が陰性の4症例(最終診断は関節リウマチ(RA)2例, 変形性関節症(OA)1例, 色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)1例)を対象として採取した血清, 滑液, 滑膜組織をもとに診断に迫る試みを行った. 血清MMP-3濃度は診断に有用であった. 滑液MMP-3濃度は相対的にRA症例で高かった. 滑膜組織のMMP-3mRNA発現量はPVNSで高値を示した. 血清IL-6濃度はRA1例, OA1例でいずれも基準値以内であった. さらなる解析を要するが採取した臨床検体のサイトカイン濃度や発現量を調査することで, より正確な関節炎の診断に迫ることができると考える.

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