人工不妊昆虫の生態に関する研究 VI.ハスモンヨトウの人工飼育・137Cs-γ線半不妊化雄と自然の雄の交尾競争

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タイトル別名
  • 人工不妊昆虫の生態に関する研究-6-ハスモンヨトウの人工飼育・137Cs-γ線半不妊化雄と自然の雄の交尾競争
  • ジンコウ フニン コンチュウ ノ セイタイ ニ カンスル ケンキュウ 6 ハスモンヨトウ ノ ジンコウ シイク 137Cs-ガンマセン ハンフニンカ オス ト シゼン ノ オス ノ コウビ キョウソウ
  • Studies on the Ecology on Insects Sterilized Artifically(Gamma Radiation) : VI. Mating Competitiveness Between the 137Cs γ-Substerile Males Reared Artficially and Natural Ones of the Tobacco Cutworms

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抄録

ハスモンヨトウの幼虫を人工飼料で飼育し,その蛹に137Csガンマー線の低線量12KRを照射して不妊化雄をつくる一方において,サトイモの葉で飼育して得た雄と雌とは照対せずに正常雄と正常雌として,前者1~4個を後者の1対とそれぞれ組み合わせ,両種の雄の交尾競争に関する研究を行なった. 正常雄・雌の1対に対して不妊化雄1個又は2個を組み合わせたときは,産出された卵の孵化率が両組とも全く同数の41.7%であって,不妊化の効果は充分ではなかった. 不妊化雄を4個組み入れた場合では,それらは正常雌と交尾し,卵塊数および卵粒数が少なく,孵化率も低下して5.6%であった. よって人工飼料で飼育した個体に比較的低線量を照射して不妊化したものも不妊効果が充分期待されることがわかった. なお孵化率によって理論的な期待値と比較や,前報の20KR照射の実験成績との比較考察をも行なった。

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