学力と生きる力を育てる--人間像の相克を通して (特別授業 対話とコミュニケーションのなかで育つ学力と生きる力)

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タイトル別名
  • Developing academic ability and life competence: conflicts of human images
  • ガクリョク ト イキル チカラ オ ソダテル ニンゲンゾウ ノ ソウコク オ トオシテ
  • Developing academic ability and life competence: conflicts of human images

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抄録

40018789601

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どのような教育をめざすかという問いへの応答は、めざす人間像の把握によって異なる。日々の実践では、どのような学力と生きる力を育てるのかという課題に収斂される。現代日本の教育政策の基本は、1960年代以来の能力主義の教育観から次第に新自由主義の教育観へと移行してきているが、その底流には競争主義による人間像の種別化が一貫して存在している。しかし、こうした人間像を実現しようとする政策が進行するにつれて、めざすべき教育は人間の内面の豊かな発達と社会的存在として平等な関係を実現させるための営みではないか、というとらえ方が自覚され実践の試みが蓄積されるようになってきてもいる。そのような意味で現代の教育は、人間像の相克の時代であると言える。本論稿以下の3 本は、以上のような課題意識に基づいた論文と2 本の教育実践報告である。これらは、心理教育学科による入門科目「オムニバス〈心理と教育〉」の特別授業として行われた発表をもとにまとめなおしたものである。

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