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- ルーマニア カラ ノ ジンコウ リュウシュツ ノ ショ モンダイ
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EUの新規加盟国の中でも周縁部のバルト三国とバルカンの加盟国からEU先進 国への人口流出が激しく、それに伴い、国内では過疎化も進行している。本論文 はルーマニアの事例を取り上げ、第二次大戦後の人口動態を概観したうえで、こ の国が開放経済の下で短期間に市場経済移行を実施することは非常に大きな困難 を伴ったと論じた。産業構造は大きく変化したが、国内で十分な雇用を生み出す ことができず、労働者の外国移住を招いた。外国で働く移住者の送金は、経常収 支赤字の縮小や残された家族の消費生活の向上という形でルーマニア経済の発展 に寄与したが、国内の投資拡大には繋がっていない。外国移住は国内の失業率低 下に寄与したものの、頭脳流出という負の側面も見逃せない。農村の過疎化も著 しく進んだが、この点での政府の対策はまったく不十分であったことを論じた。
Journal
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- 事業創造大学院大学紀要
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事業創造大学院大学紀要 10 (1), 1-17, 2019-04
事業創造大学院大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050283687642542464
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- NII Article ID
- 120006791424
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- NII Book ID
- AA12533366
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- ISSN
- 21854769
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- NDL BIB ID
- 029775991
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles