保育活動における関連性を捉える保育者の認識についての検討 -幼稚園年長児の保育活動に着目して-

書誌事項

タイトル別名
  • The Consideration about the Recognition of Kindergarten Teachers to Grasp the Relations in Kindergarten Activities - Focusing on the Activities of Five-year-children in the Kindergarten -
  • ホイク カツドウ ニ オケル カンレンセイ オ トラエル ホイクシャ ノ ニンシキ ニ ツイテ ノ ケントウ : ヨウチエン ネンチョウジ ノ ホイク カツドウ ニ チャクモク シテ

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抄録

保育者が、保育活動におけるねらいや内容の関連、子ども達が行う活動間の関連といった関連性をどのように認識しているのかということが検討された。検討対象となった保育活動は、幼稚園年長児が取り組んだ、リレー、3周マラソン(園庭のグラウンドを3周走る活動)を主とする保育活動であり、検討にあたって年長児担任教諭及び観察者による保育実践記録が用いられた。  当該保育活動において、担任教諭が、各領域のねらいや内容が関連して含まれているという認識を持ち、その認識を基に、互いに関連のある内容に変化を加えるなどしながら保育活動を新たに立案、実践していることが示された。そのような保育活動に取り組んだ子ども達には、当初主なねらいとして挙げられた、走ることに関する、領域「健康」面の育ちのみならず、植物に触れる活動をも含む様々な活動に対する意欲の生起及び向上、友だちそれぞれの長所や自分の考えを言葉で伝え合うこと、共通の目標を友だちと共に達成するための共感性、協同性や思考力の生起及び向上といった、領域「人間関係」「環境」「言葉」「表現」に含まれる育ちが認められた。

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