奈良県の促成イチゴ栽培におけるカブリダニ製剤を利用したナミハダニ黄緑型の防除体系の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Two-spotted spider mite, Tetranychus urticae Koch control by predator mite release onto forced strawberry in Nara Prefecture
  • ナラケン ノ ソクセイ イチゴ サイバイ ニ オケル カブリダニ セイザイ オ リヨウ シタ ナミハダニ キミドリガタ ノ ボウジョ タイケイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

イチゴ促成栽培において,ナミハダニ黄緑型の防除を行うための2種カブリダニ製剤の放飼時期を検討した。同一の生産者が管理するほ場での3か年にわたる調査の結果,イチゴの第1花房開花期にミヤコカブリダニ製剤とチリカブリダニ製剤を同時放飼する体系の防除効果が最も高く,長期間にわたってハダニの被害を抑制した。一方,第1花房開花期にミヤコカブリダニ製剤を放飼し,その後のハダニ増加に合わせてチリカブリダニ製剤を放飼する体系は,2月から3月に一時的なハダニ増加に伴う,部分的な株の萎縮が発生した。また,チリカブリダニ製剤のみを放飼した場合には,防除効果が現れる前にハダニが急増し,実用性が低いと考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ