飼育環境下におけるイタセンパラの卵・仔魚がイシガイの生存に与える影響の解明

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タイトル別名
  • Elucidating the effect of eggs and larvae deposited by Acheilognathus longipinnis on the survival in Unio douglasiae nipponensis
  • シイク カンキョウ カ ニ オケル イタセンパラ ノ タマゴ ・ シギョ ガ イシガイ ノ セイゾン ニ アタエル エイキョウ ノ カイメイ

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抄録

1. イタセンパラの卵・仔魚数が飼育環境下において産卵母貝の生存に与える影響を明らかにするために、生存した貝と死亡した貝に産み付けられた卵・仔魚数の比較を行い、また、死亡した貝の生存日数と貝内に産み付けられた卵・仔魚数の関係を明らかにした。2. 死亡した貝から確認された卵・仔魚(平均44.7個体)が生存した貝から確認された卵・仔魚(平均18.1個体)より多かったことから、産み付けられた卵・仔魚数が多い貝は死亡しやすいことが示唆された。3. 産み付けられた卵・仔魚数と貝の生存日数にやや弱い相関関係がみられたことから、貝内に産み付けられた卵・仔魚数の増加により、貝の生存日数が減少することが示唆され、また、仔魚の泳出開始以前に死亡する貝が存在することが明らかとなった。4. 貝内に産み付けられた卵・仔魚数が増加することで、貝および貝内の卵・仔魚が死亡しやすくなることが示唆された。

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