MRI画像による腰椎椎間板ヘルニアの発生部位の検討および大腰筋との関連性について

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タイトル別名
  • The Relationship between Lumber Disc Herniation and the Projecting Location or the Cross-Sectional Area of the Psoas Major with MRI
  • MRI ガゾウ ニ ヨル ヨウツイ ツイカンバン ヘルニア ノ ハッセイ ブイ ノ ケントウ オヨビ ダイヨウキン ト ノ カンレンセイ ニ ツイテ

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説明

整形外科医院に来院した腰痛患者のMRI椎間板像における腰椎椎間板ヘルニアの発生部位と年齢,性差ならびにL4/L5間高位の大腰筋断面積との関連性について検討した。腰痛患者1,363名について,Macnabの分類を用いてⅡ以上を突出群とした。Macnab Ⅱ以上の突出は全体の80%に認められ,そのうち突出が1椎間だけのものが38%, 2椎間以上のものが42%であった。2椎間以上の突出は男女ともL4/L5&L5/Sが最も多く,突出が1椎問だけの群では,男性はL4/L5が,女性ではL5/Sが最も多かった。各群の平均年齢は,女性が男性より下位から上位椎体に向かい,約10歳年齢が高い傾向がみられ,閉経やエストロゲンとの関連が示唆された。大腰筋の断面積ではMacnab Ⅱ以上の群において,突出側が非突出側より小さい傾向がみられ,特に男性においてはL4/L5の突出群に有意差(P<0.05) がみられた。突出側の大腰筋面積が小さいのは,疼痛などによる非可動によって,筋の萎縮が引き起こされたことが要因であると推察された。

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