<研究論文>パフォーマンス評価における学生の自己評価・相互評価は妥当な評価に近づきうるか --市民的オンライン推論能力を素材として--

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書誌事項

タイトル別名
  • <Research Papers>Can Students' Self-Assessment or Peer-Assessment in Performance Assessment be Close to Valid Assessment? A Case from the Field of Civic Online Reasoning
  • パフォーマンス評価における学生の自己評価・相互評価は妥当な評価に近づきうるか : 市民的オンライン推論能力を素材として
  • パフォーマンス ヒョウカ ニ オケル ガクセイ ノ ジコ ヒョウカ ・ ソウゴ ヒョウカ ワ ダトウ ナ ヒョウカ ニ チカズキウル カ : シミンテキ オンライン スイロン ノウリョク オ ソザイ ト シテ

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説明

本研究の目的は、学習者自身によるパフォーマンス評価の評価結果は妥当な評価に近づきうるかどうかを明らかにすることである。本研究ではまず、「市民的オンライン推論能力」を素材として、パフォーマンス課題とルーブリックを開発した。先行研究を参考に、回答を客観的に判断可能な箇所を課題に組み込み、ルーブリックとの対応関係を明確化して採点しやすさを追究した。次に、ある私立大学の学生90名がパフォーマンス課題に取り組み、ルーブリックを用いて自己評価・相互評価を行った。分析では、これらの学生の自己・相互評価の結果を課題作成者による評価結果と比較し、それらの一致度(一致率・相関係数)を算出した。その結果、いずれも高い一致度を示した。本研究は、学習者自身の自己評価や相互評価は、評価方法や対象とする能力によっては、より専門的な鑑識眼を持った採点者と大きな齟齬なく採点できることを示した。このことにより、パフォーマンス評価の実行可能性を高める上で、学習者自身の採点結果を使用できる可能性が示唆された。

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