基礎看護技術教育における皮下注射の技術に関するサブテキストの分析

書誌事項

タイトル別名
  • キソ カンゴ ギジュツ キョウイク ニ オケル ヒカ チュウシャ ノ ギジュツ ニ カンスル サブ テキスト ノ ブンセキ
  • The analysis of the description contents of the subtext in the basic nursing technical education about technique of subcutaneous injection

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抄録

皮下注射技術に関して記されている51書について注射部位・針の刺入角度と長さについて、その記述内容を抽出・分析し検討した。その結果、皮下注射の注射部位選定・針の刺入の角度と長さについて考察された点を以下に記す。1.上腕伸側部については、注射部位を上腕伸側正中線上の下1/3の点に選定することが適切であると考察された。2. 三角筋部の注射部位については、三角筋を前後に二等分した線上で、肩峰から3横指下の部位(約4.5cmより下にはならない)が適切であると考察された。3. 大腿前外側中央部の注射部位において注意すべき神経と血管は、大腿神経の筋枝と、大腿動脈から分岐する外側大腿回旋動脈であると考えられる。4. 皮脂厚の確認は、薬液の吸収から5mm以上の皮脂厚が必要であるため、つまみ上げた皮膚が指と指の幅で1cm以上あることを確認する。5. 皮下組織の状態をアセスメントした上で、30°の刺入角度で1cm刺入することで、確実に皮下に針先を到達させることができると考察された。

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