アジア圏での心理社会的成長に向けた社会性と情動の学習の展開と教育相談担当者の役割

書誌事項

タイトル別名
  • アジアケン デ ノ シンリシャカイテキ セイチョウ ニ ムケタ シャカイセイ ト ジョウドウ ノ ガクシュウ ノ テンカイ ト キョウイク ソウダン タントウシャ ノ ヤクワリ
  • Social Emotional Learning and Facilitators’ Role in Psycho-Educational Development in Asia

説明

学校において,教科教育のみならずソーシャルスキルや情意の理解を促進させる教育活動を行うことは,多くの国々で注目されている。社会性と情動の学習の取り組みと,校内でそれを推進する役割のあり方への示唆を得るため,諸外国の状況を分析し,専門性の検討を試みた。対象は,米国・英国・香港・台湾・韓国・シンガポールの6か国・地域である。その結果,①中核人材の役割と連動した免許・資格・職位等の設定,②実情に沿った多職種の活用が行われていることが示された。また,日本のSC・SSWは,教員(教育の専門家)の中に,心理や福祉の専門職が付加される,いわば[専門職付加型]である。海外では教員から研修や資格取得等で適任者を教師SCなどに任命する[教員分化型]が見られた。実践では,管理職も含めた研修や,役割の階層化など,それらが適切に機能するための工夫が行われていた。日本でも児童生徒の全人的成長をふまえ,社会性と情動の学習に精通し,自校の児童・生徒の課題に即したプログラムを提案・管理する役割を担う人材が必要である。

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